髄膜炎菌とIMD

進行が速く、死亡率が高い

 髄膜炎菌は、咳やくしゃみによってうつり、鼻、のど、気管の粘膜などに感染します。健康な人の鼻やのどの奥(鼻咽頭)にも存在することがあります。
 しかし体力が低下している時や免疫系の疾患などがある場合には、血液や髄液に菌が侵入し、その結果、菌血症や敗血症、髄膜炎等に至ることがあります。血液や髄液のように本来細菌がいない場所から髄膜炎菌が見つかる感染症をIMD(侵襲性髄膜炎菌感染症)といいます。
 IMDの初期症状は、発熱、頭痛、嘔吐など、風邪の症状に似ているため、診断が難しく、早期に適切な治療を受けることが難しいとされています。
 髄膜炎菌は細菌性髄膜炎を起こす他の細菌と比べて100倍から1000倍の内毒素を産出するため、症状が急速に進み、治療開始のわずかな遅れが致命的な結果となる場合があります※2。実際、IMDでは症状が発症してから24-48時間以内に患者の5~10%が死亡することが報告されています※3。また、回復した場合でも、約10-20%の割合で難聴、神経障害、四肢切断などの生涯続く後遺症が残ると報告されています※4
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※ 1 国立感染症研究所感染症疫学センター 病原微生物検出情報 月報 Vol.34, No.12(No.406) 2013年12月発行より作成

※ 2 林英生、岩本愛吉、神谷茂、高橋秀実 監訳:ブラック微生物学第2 版, P761, 丸善, 東京, 2007

※ 3 World Health Organization Meningococcal meningitis Fact sheet No.141, Nov. 2012
(2014年3月11日アクセス:http://www.who.int/mediacentre/factsheets/fs141/en/

※ 4 Rosenstein NE et al:N Engl J Med 2001; 344(18):1382

※ 5 Photo reprinted with permission from Schoeller T, Schmutzhard E, N. Engl J Med. 2001;334(18):1372
©2001 Massachusetts Medical Society

最終更新日:2015年9月4日

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