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疾患啓発サイトのリニューアルの監修に際して
2014年に侵襲性髄膜炎菌感染症(IMD)の情報サイトとして「IMD情報センター」を開設致しました。
2年あまりが経過し、最新の情報に更新するなかでより多くの皆様によりわかり易い内容にするため、この度、ホームページの大幅なリニューアルを実施致しました。そして名称も「よくわかる髄膜炎菌」と変更させていただきました。
IMDの発症例の報告は日本では、あまり多くはありませんが、アフリカや中東地域では年間を通して流行がみられており、またアメリカ、ヨーロッパなどの先進国においても一定の頻度で起こる重症な感染症としてよく知られております。
私が小児感染症専門医として診療にあたっていた米国の小児病院では2000年~2008年当時、ほぼ毎月のようにIMDの患者さんを診る機会がありました。
IMDの患者さんの症状は実に様々で、軽症で簡単に治癒してしまうこともある一方で、前日まで元気だった10代のお子さんが突然具合が悪くなり、手足の切断を余儀なくされたり、また、残念ながら亡くなってしまうこともありました。
日本でIMDが知られていない理由は、患者さんの数が少ないことがあげられます。しかしながら、ここ数年間に高校の寮における集団感染や、2015年に国内で開催された世界スカウトジャンボリーに参加された方の感染報告がありました。
この病気をまず知って頂くことが病気の早期診断、早期治療につながりますので「よくわかる髄膜炎菌」をご覧になって、皆様にIMDへの正しい理解を深めていただけることを願っております。
- 齋藤 昭彦
(さいとう・あきひこ) - 新潟大学大学院医歯学総合研究科
小児科学分野 教授
- 現在の所属学会と役割
- 〈日本〉
- 日本小児科学会(評議員、予防接種・感染対策委員会委員)
- 日本小児感染症学会(理事)
- 日本ワクチン学会(理事)
- 予防接種専門推進協議会 委員 …など多数
- 〈米国〉
- 米国小児科学会(American Academy of Pediatrics)上級学会員
- 米国小児感染症学会(Pediatric Infectious Diseases Society)学会員
- 米国感染症学会(Infectious Diseases Society of America)学会員 …など多数