菌の特徴
髄膜炎菌は、健康な人も持っている細菌で、
誰でも感染する可能性があります。
髄膜炎菌は、まわりを莢膜(きょうまく)という厚い膜に覆われた細菌で、ヒトの免疫機能によって排除されにくく、体内で増殖しやすい特徴があります。莢膜を持つ細菌には、他にヒブ(Hib:インフルエンザ菌b型)や肺炎球菌などがあります。
髄膜炎菌は健康な人の鼻やのどの粘膜に存在しています。人から人へ咳やくしゃみによってうつり、鼻・のど・気管の粘膜などに感染します。
髄膜炎菌の特徴※1
菌の種類
髄膜炎菌はいままでに13以上の種類が発見されています。
日本での侵襲性髄膜炎菌感染症患者由来の
髄膜炎菌血清群※2
髄膜炎菌血清群※2
髄膜炎菌には、13以上の異なる種類(血清群)があります。 このうち、A群、B群、C群、Y群、W-135群の5種類が感染の原因となる場合がほとんどだといわれています。
日本で2013年4月〜2017年10月までに届け出があった侵襲性髄膜炎菌感染症の160例の血清群をみてみると、Y群が一番多く、次にB群が多くなっています ※2。