渡航先および留学先の状況や現地での生活スタイルなどを考慮し、4価髄膜炎菌ワクチンの接種を検討しましょう。
侵襲性髄膜炎菌感染症(IMD)のアウトブレイクなどにより、下記の国において4価髄膜炎菌ワクチンが定期接種として推奨されています。
- アメリカ
- 多くの州が、4価髄膜炎菌ワクチンの接種や髄膜炎菌感染症の教育を義務づけています※1。
- オーストラリア
- 2018年7月以降、各州で4価髄膜炎菌ワクチンの接種プログラムを開始し、2018年7月に生後12か月より4価髄膜炎菌ワクチンを定期接種として導入しています。2019年4月より14~19歳を対象に4価髄膜炎菌ワクチン接種のプログラムが開始されています※2。
- カナダ
- 多くの州・準州が4価髄膜炎菌ワクチンの接種を義務づけています。14~16歳で定期接種として導入されています※3。
- イギリス
- 2015年8月に14〜18歳の青少年に緊急プログラムを実施し、現在は14歳前後で4価髄膜炎菌ワクチンが定期接種として導入されています※4。
- オランダ
- 2018年5月に生後14か月に4価髄膜炎菌ワクチンを定期接種として導入し、同年10月に13~14歳を対象に4価髄膜炎菌ワクチンの接種を実施しました。
日本でも2015年5月から髄膜炎菌ワクチンの接種ができるようになりました。寮や合宿などの集団生活や流行地域への渡航、滞在などは感染のリスクが高くなります。また、アメリカの大学に留学する場合は髄膜炎菌ワクチンの接種が義務づけられていることもあります。まだワクチンを接種していない、または接種してから時間が経っているお子さんの場合は、集団生活を始める前や渡航前にかかりつけの医師に相談し、ワクチンの接種を検討しましょう。
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