全寮制の運動部寮(宮崎県)での集団感染※1
2011年、宮崎県にある高等学校の全寮制運動部寮で侵襲性髄膜炎菌感染症(IMD)の集団感染が発生しました。この時、寮の学生と職員のうちの5名が侵襲性髄膜炎菌感染症(IMD)と診断され、そのうち1名が亡くなりました。
亡くなった学生は、学生寮の食堂でうずくまっているところを発見され、救急車で病院に搬送されました。搬送された病院で皮下出血、首の硬直、光を異常にまぶしく感じるなど侵襲性髄膜炎菌感染症(IMD)の典型的な症状がみられたため、別病院へ緊急移送され治療を受けました。しかし、懸命な治療にも関わらず、病院到着後4時間あまりで亡くなってしまいました。
侵襲性髄膜炎菌感染症(IMD)発症の報告をうけた保健所は、患者さんと接触があった人を対象に検査をしました。その結果、新たに4名から髄膜炎菌を確認したため、患者さんの周りの人たちに広く抗菌薬の予防投与が行われ、それ以上の感染の拡大を抑えることが出来ました。
当時の様子を伝える報道※2