本サイトは髄膜炎菌感染症の啓発を目的として一般の方を対象としております。

寮など集団生活をする方へ髄膜炎菌感染症は、寮など集団生活において報告例があります

入寮前にワクチン接種の検討を。

狭い空間、人が多く集まる寮や合宿など集団生活では、咳やくしゃみなどで飛沫感染が起こりやすくなります。

寮生活や合宿では、同じ年代の仲間たちと、朝起きてから寝るまで、多くの時間をともに過ごします。一緒にごはんを食べたり、机を並べて勉強したり、ときには悩みを相談しあったり。生活をともにすることで、互いに支えあう友達ができたり、規則正しい生活が自然に身につくのが、寮生活の良いところですが、その一方で、多くの人が長い時間を一緒に過ごすことで、飛沫感染による感染拡大のリスクも高まります。

合宿

深刻な感染症を引き起こす髄膜炎菌は、咳やくしゃみでうつります。咳による飛沫は、最長4メートル飛び、45分間、空中に残存する※1とも言われ、さらに口を押さえた手にも菌がつくため、その手で触ったところにも菌が移ることになります。まわりに人がいればいるほど、たった一人から多くの人へ、菌が感染していく可能性があるのです。
また寮だけでなく、合宿など多くの時間をともに過ごす場合にも同様のリスクがあります。

  • ※1 knibbs LD, et al.:Thorax 69(8):740-745, 2014
机を並べて勉強 寮生活での食事

髄膜炎菌による感染症は、症状が急激に重くなり命に関わることもあります。

髄膜炎菌感染症の怖いところは、「気づきにくい」「進行が早い」「死亡率が高い」という点です。
発症から13~20時間ほどで皮下出血、発疹、息苦しさ、けいれんなどを起こし、命に関わるほど重症になったり、後遺症が残る危険性があります。それにもかかわらず、発症して12時間以内は、発熱、頭痛、吐き気など風邪とかわりないような症状を示すのです(詳しくは「どんな症状?」のページ参照)。

学校感染

風邪かなと思って様子を見ているうちに対処が遅れてしまうと、本人の命に関わるだけでなく、まわりへの感染の拡大を引き起こしてしまいます。
実際に国内でも、集団感染例が報告されており(詳しくは「集団感染例」のページ参照)、2012年3月には「学校において予防すべき感染症(学校感染症)のひとつとして指定されました(詳しくは「学校感染例」のページ参照)。

髄膜炎菌による感染症は、ワクチンを打っておくことで予防することができます。

髄膜炎菌による感染症は、気づくのが難しく、治療が遅れる可能性が高いため、ワクチンの接種によってあらかじめ予防しておくことが重要です。
一回ワクチンを接種すると、数年間は予防効果が続き、髄膜炎菌による感染症を抑えることができます。
寮生活がスタートしてからしばらくは、環境の変化や慣れない集団生活によるストレスや疲れで免疫力が下がることも予想されます。

ワクチン接種

免疫力が低下した状態で多くの人が集まる環境にいると、感染症にかかる危険性がいっそう高まるので、ワクチンは寮生活がスタートする前に接種しておくことが効果的と考えられます。
期待に満ちた新生活を、不安なくスタートさせるための準備のひとつとして、ワクチンの接種を検討しておきましょう。
(髄膜炎菌にはいくつかの血清群がありますが、日本で承認されている髄膜炎菌ワクチンはそのうち感染例の多いといわれる、A,C,Y,W-135の4つの血清群に有用です)

ワクチンの接種は、学校の寮など集団生活を始める4週間前までに。まずは、かかりつけのお医者さんに相談してみましょう。

お医者さんに相談

ワクチンは、注射を打ってからすぐに効果が出るわけではありません。体の中で、髄膜炎菌に対する抗体ができるまでには4週間程度かかります。また、ワクチンを取り寄せるのに時間がかかる場合もありますので、学校の寮など集団生活に入る日から逆算して、4週間前までには、かかりつけのお医者さんに相談するようにしましょう。
かかりつけのお医者さんがとくにはいない場合は、以下から、髄膜炎菌感染症について相談できる医療機関を検索することができます。参考にしてみましょう。

  • ※2 承認時評価資料(国内第3相臨床試験)

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